
トーイ
みんな一度は憧れる(笑)英国王室御用達の無骨なコート「バブアー / ビデイル」をご紹介します!
いつかは手に入れたいアイテム、みなさんそういったものはありますか? 僕にもいくつかあるのですが、今回ご紹介する「バブアー / ビデイル」は、まさに「いつかは手に入れたいアイテム」の上位ランキングに入るものでした。
バブアーのビデイルといえば、オイルドジャケットの独特の風合いと、野暮ったさ(褒め言葉です)がなんともいえないコートだと思うのですが、それだけに正直なところハードルが少し高いところもあるかもしれませんね。
しかし、逆にいえば普遍的なシルエットなので、年代を問わずにいつまでも着続けることができるし、それだけに愛着のある一着になるということです。
今回は、そんなバブアー / ビデイルを深掘りしていきたいと思います!
1. バブアーの簡単な紹介
2. バブアー / ビデイルのおすすめポイント
3. 製品情報について
4. サイズ選びについて
5. メンテナンス、洗濯方法について
6. 僕が実際に使ってみた感想
バブアーは1894年ごろに、急速に発展していたイギリスの港町サウス・シールズにて、過酷な北海の気候の中で働く水夫や漁師たちを守るために、オイルスキンの防水ジャケットを開発、販売を始めました。
その製品の品質は、多くの水夫たちに認められ、数年のうちにイギリス北東の海岸沿いでは主要な防水ジャケット製造会社となりました。
その後は、船乗りだけでなく、悪天候下で働く農民や労働者などにも愛用され、その後世界中に知れわたるブランドへと成長していきました。
120年以上の歴史を持つイギリス伝統のブランドとして、数十年は着ることができるその品質は、英国王室御用達なっています。
現在では、アウトドアを愛好する人たちやファッショニスタたちにも幅広く受け入れられ、街着としても多くの人たちに愛されています。

トーイ
バブアーのオイルドジャケットは、元々は水夫や漁師などのために防水ジャケットだったんですねー。
バブアーのオイルドジャケットは、元々は水夫や漁師などのために防水ジャケットとして開発、販売されたのが始まりです。
そのため、作業現場でもしっかり使えるように実用的かつ機能的である反面、街着として使うときには注意したい点もあります。
それでは、着るだけで古き良き時代の英国紳士を気取れる(笑)バブアー / ビデイルのおすすめポイントをご紹介していきます。
古きよきブリティッシュスタイルを味わえる
出典:Amazon
バブアー / ビデイルは、オイルドジャケットとしての機能や特徴はもちろん特筆すべきものですが、そのイギリスらしいシルエットも大きな特徴です。
マチ付きの大ぶりなポケットはハンティングジャケットのディテールを踏襲しており、コーデュロイ生地で切り替えた襟もアクセントになっていて、イギリスらしいクラシカルな雰囲気になっています。
ライニングのブリティッシュチェックもポイントで、全体のルックスは落ち着いた印象を与える美しいAラインシルエットになっています。
なんといってもオイルドクロスの渋みと艶
出典:Amazon
バブアー / ビデイルは一番の魅力は、なんといってもバーブアーの象徴であるオイルドコットン。最高級のエジプト綿で織られた上質な生地に、独自のオイル処理を施し、通気性を持たせたまま防水性を確保しています。
通常のコットン生地に比べて圧倒的な防水性、防寒性をもち、そして耐久性が認められ、英国政府より発注も受けているほどです。
新品時はオイルドコットン独特の艶やにおいがありますが、時間と共に渋みを増した色合いに深く変化していく過程を楽しむ事が出来ます。
機能性を重視したディディール
出典:Amazon
バブアー / ビデイルは、元々は乗馬用に作られており、短めの丈とサイドベンツで、動き易さを重視したカジュアルな形が特徴です。
コーデュロイ襟、ダブルジップフロント、スナップ留めウインドフラップ、ハンドウォーマーポケット、マチ付きフラップポケット、風の進入を防ぐニットリブ等、機能性とデザイン性を備えた、細かいところまでこだわりが行き届いたディディールになっています。
また、裏地の下部分は、乗馬時に汚れが付き難くする為にポリ素材に切替えてあるのもこだわりポイントです。

トーイ
ライニングのブリティッシュチェックは本当にいいですね。着るだけで英国紳士になった気分です(笑)
バブアー / ビデイルの製品情報です(2020年9月28日現在)。
価格 | 50,000円前後 |
---|---|
素材:アウター | ワックスドコットン 100% |
素材:インナー | コットン 100% |
素材:ドリップストリップ | ポリエステル 100% |
生産国 | イングランド |
なんといっても大きな特徴は、オイルドジャケットということですね。購入直後はオイルの匂いがしますが、時間が経つにつれて落ち着いてきます。
定期的なメンテナンスも必要なので、購入する際は保管方法なども念頭にいれる必要があると思います。
ジャケットの重量は、やや重めかな?という感じですが、動きにくいなどということはありません。品質については、英国御用達ということもあって素晴らしく、長くつきあえるアイテムだと思います。

トーイ
オイルドジャケットは着用時のTPOや保管方法、メンテナンスまで考慮にいれて購入しましょう。
バブアー / ビデイルには現在、レギュラーフィットとSLシリーズという2種類があります。SLシリーズは胸囲や腕ぐりがコンパクトにリサイズされ、身幅のもたつきもなくシルエットもスマートなので、都会的な着こなしに適しています。
なお、レギュラーフィットのサイズ情報は以下のようになっています(2020年9月28日現在)。
サイズ | 裄丈 | 身幅 | 着丈 |
---|---|---|---|
32 | 82cm | 50cm | 72cm |
34 | 83cm | 53cm | 74cm |
36 | 84cm | 56cm | 75cm |
38 | 85cm | 60cm | 76cm |
40 | 87cm | 63cm | 77cm |
42 | 89cm | 66cm | 78cm |
44 | 90cm | 69cm | 79cm |
注2:数値は、個体により誤差があることをご了承ください。
バブアー / ビデイルのメンテナンス方法ですが、オイルドジャケットということもあり、いろいろと注意点があります。ながく付き合っていくためにも、少々面倒かもしれませんが、メンテナンスはきちんとしておきましょう。
メンテナンス方法は、本格的にやろうと思うとなかなか大変なので、最低限やるべきことをざっくりとご紹介しておきます。
2. ブラシを全体的にかける
3. スポンジで細かい汚れを落とす
4. クローゼットにしまう際はクロスカバーをする
基本的には、上記のようなメンテナンスでいいと思います。気を付けたいのはオイルの状態なのですが、オイル抜けが気になってきたら専門店にメンテナンスに出しましょう。
また、満員電車や人ごみなど他人と密着するシーンではエチケットとして着用は避けましょう。やはりどうしても匂いは気になりますし、オイルが移ってしまう可能性もあります。
洗濯、クリーニング方法ですが、これはどちらもNGです。自宅での洗濯、一般店でのドライクリーニングもできません。クリニーングが必要な場合、バブアー専門のクリーニング店に依頼するようにしてくださいね。
またオイルドジャケットは湿気にも弱いのでできるだけ乾燥した状態で保管してください。雨などに濡れた場合にドライヤーをかけるとオイルが溶けるのでこれもNGです。
水に濡れたり湿った状態のジャケットは、サーキュレーターなどの冷風を通して早めに乾かす処置をとってあげてください。
詳しいメンテナンス方法などについては、公式ページに記載されていますので、参考にしてみてください。
https://www.japan.barbour.com/maintenance
リネットの情報を見る

僕はバブアー / ビデイルは2度購入しています。1着目は30代前半に先輩に古着を安く譲ってもらったもので、これはレギュラーフィットでした。
ほどんど新品同様で譲ってもらったのですが、ひと冬でオイルが落ち着いて、においが取れてくるということはありませんでした。
話によると、日本の湿度の高い環境とも関係があるみたいですが、本格的なメンテナンスは10年くらい(!)ごとでいいそうです。
ただし、着用後のブラッシングと保管方法はしっかりと行うことは必須です。怠るとにおいが移ったり、まだらにオイルが抜けていったりします。
このオイルドジャケットには、しばらく愛用していたんですが、メンテナンスが当時の僕には難しかったのと、サイズ感が変わってきたこともあり、数年後に手放してしまいました。。
40代になって、バブアー / ビデイルに洗いをかけた「ウオッシュド」が発売されたと知って、少し迷ったのですが、やっぱり購入して今も使用しています。
「ウオッシュド」はシルエットがSLシリーズでシャープになっていて、オイルドの渋みはないものの、雰囲気や質感はよく、スタイリングもしやすくて気に入っています。
サイズは、僕は180cm、67kgでなのですが、SLシリーズのもので38サイズ、すこしタイトなシルエットで着ています。ワークブーツによく似合いますね。

トーイ
バブアーは清濁併せ吞んで、良さを楽しむアイテムかもしれませんね。マニアが多いのも肯けます。
バブアー / ビデイルについて、特徴やおすすめポイントなどをまとめてみると
1. 古きよきブリティッシュスタイルを味わえる
2. なんといってもオイルドクロスの渋みと艶
3. 機能性を重視したディディール
4. 自身での洗濯、クリニーングは厳禁!
5. 着用するときはTPOを考えて使うようにする
6. 手入れは必須。ブラッシング、クロスカバーを忘れずに
7. しっかりメンテナンスすれば、10年以上は使える
8. 現在はウオッシュド、ノンオイルバージョンもある
ということでしょうか。日本では気候や環境のこともあり、オイルドジャケットは街着として使うには大変なことも多いですが、愛着をもって着て、体に馴染んでくると一生もののアイテムになると思います。
なかなか手が出せないよーという方は、僕のように「ウオッシュド」加工されたものでも、十分良さは味わえると思います。ぜひチャレンジしてみてください。

トーイ
僕が今使っているのはオイルド加工に洗いをかけた「ウオッシュド」ですが、その他にオイルド加工自体がない「ノンオイル」もあります。