アルバムについて
Secretly Canadianから2018年にリリースされたファーストアルバム。友人でもありコラボレーターでもあるモーゼス・サムニー、モッキー、ミゲル・アトウッド・ファーガソンらが参加。
70年代のソウルをベースにシンプルなプロダクションでマーヴィンゲイを思わせる歌声が際立つアルバムです。「人間のための人間の音楽」と本人が語る作品は、クラシックを突き詰めシンプルながらも個性溢れた魅力的なサウンドがアルバムを彩っています。
アーティスト情報
Mockyの来日メンバーやVulfpeckのコラボ作家などの活動でも知られるL.A.のシンガー・ソングライター。洒脱でスウィートでソフト・グルーヴィーなブルー・アイド・ソウル~シンガー・ソングライターでクラシックソウルをベースに、マーヴィンゲイのようなシルキーヴォイスが特徴。
レビュー
VulfpeckのアルバムではデヴィッドTウォーカーとコラボレーションをしていた、L.A.のシンガーソングライターのソロ・ファーストアルバム。マーヴィンゲイを思わせるシルキーな歌声と70’Sフィールあふれる楽曲でアルバム全体をまとめています。
弦やピアノでのアレンジや演奏は非常に洗練されていて、とても2000年代のアルバムとは思えない出来栄えです。このアルバムがUSインディーレーベルの雄、Secretly Canadianからリリースされているというのも痛快です。
M1のタイトルトラックからコリン・ブランストーンとマーヴィン・ゲイが出会ったかのようなソフトグルーヴィーな大名曲。続くM2の都会的なブルーアイドソウル、ハンドクラップが楽しいゴスペル調のM3、メロディメーカーとしての本領発揮したSSW名曲M4、Coco O.とデュエットしたたノーザンソウルテイストのM8など、名曲揃いの傑作です。