
トーイ
ダンサブルなリズムと美しいキーボードとメロウなメロディ。他に必要なものがありますか?思わず踊りたくなります!
アルバムについて
origami PRODUCTIONS所属のキーボーティスト、プロデューサー、トラックメイカーのkan sanoによる、これまでのアルバムから更にポップでダンサブルに進化した傑作3rdオリジナルアルバムです。
シティポップ感がたまらない名曲「Magic!」、七尾旅人のヴォーカルと歌詞が胸を打つ「セラヴィ」などを収録した、全曲捨て曲なしのネオソウル〜シティポップ好きにはマストアルバムなのではないでしょうか。
アルバムは全体を通して打ち込みトラックを主体としたダンサブルな雰囲気なのですが、メロウかつポップな音作りになっているので、とても聴きやすく仕上がっています。そして楽曲のアレンジや構成が本当に素晴らしいんです。
このアルバムは部屋でのリスニングというよりも、ドライブやパーティーにすごく合いそうです。個人的には夜の雰囲気もあるので、クラブプレイにも十分使えるアルバムだと思います。
kan sanoについて
1983年生まれのキーボーティスト、プロデューサー、トラックメイカー。11歳から独学でピアノと作曲を勉強し、その後ボストンの名門バークリー音楽大学に入学。在学中には自身のバンドでモントレージャズフェスティバルにも出演するほどだったそう。
ボストンから帰国後は数多くのアーティストのサポートやレコーディング、プロデューサーとしてもひっぱりだこで、CHARA、UA、大橋トリオをはじめとして、数多くのアーティストからラブコールが絶えず、様々なライブやレコーディングに参加しています。
プレイスタイルはジャズピアノをベースとしていますが、卓越したトラックメイクとメロディセンス、理論に裏づけされたアレンジ、その時代の空気感をしっかり吸い込んだ楽曲で、毎回新曲をリリースするたびに進化しているアーティストだと思います。
また、ライブでは主に3ピース(キーボード、ベース、ドラム)とシンプルなバンド編成なんですが、各メンツがうますぎでグルーヴ感が半端ないです。。ただそれだけじゃなく、ピアノの弾き語りも彼の大きな魅力のひとつです。
使用楽器について
自身のツイッターによると、自分のライブでよく使うのは
Nord Electro2 73
Yamaha Reface DX
Korg Kaoss Pad kp2
ボーカルマイクは
SENNHEISER e945
Shure Beta58
とのことです。コンパクトにまとまっていて、とても使いやすそうです。個人的にはDJエフェクターのKorg Kaoss Pad kp2が組み込まれているのがとても気になりますね。
Yamaha Reface DX は「現代のDX」ともいわれるほどで、往年の名機「DX7」サウンドから最新のFMサウンドまで搭載したミニキーボードでファンも多いと思います。MIDI鍵盤としても使えるので、キーボードが弾けない僕ですが、ちょっと欲しいな。。
所属レーベル / origami PRODUCTIONSについて
クオリティの高い楽曲を発表し続けているレーベル「origami PRODUCTIONS」に所属。関ジャムでも有名な(笑)mabanuaをはじめ、ovall、関口シンゴ、Michael Kanekoなどプロデューサー、トラックメイカー、リミキサー、シンガーソングライターたちが集まった音楽集団でもあります。
彼らが関わったアーティストは、米津玄師、CHARA、大橋トリオ、あいみょん、Gotch(アジアンカンフージェネレーション)、さかいゆう、土岐麻子など、枚挙にいとまがありません。現在日本でもっとも注目されているレーベルの一つです。
おすすめ曲 / Magic!
いわゆる「Just the two of us進行」の曲で、メロウなメロディと打ち込みのキックがぐいぐいリズムをひっぱっていくトラックが気分を高揚させてくれます。トラックの上を滑るように流れていくピアノとウイスパーヴォーカルが、すごく気持ちいいです。アガリます(笑)
まとめ
Kan sanoはキーボーティスト、プロデューサー、トラックメイカーというだけではなく、自身のヴォーカルもとてもいいんです。同じレーベルメイトのmabanuaやMichael Kanekoもそうですが、ネオソウル系の楽曲にウイスパーヴォーカルって最強だと思います。
このアルバムは七尾旅人やMichael Kanekoなどゲストも多彩で聴きどころも多く、また打ち込みメインのトラックと美しいピアノとメロディでいやがうえにも気分が高まります。特に夜のドライブにおすすめです。

トーイ
ライブだと3ピースですごいグルーヴを作っているんですよねー。本人は見た目だとクールな印象ですが、ライブは熱いです!