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「Tom Misch / Geography」多くのギタープレイヤーのフォロワーを生んだ、ヴァラエティ豊かなネオソウル代表作。

tom misch

アルバム情報

2018年発売の実質デビューアルバム(このアルバムの前に数枚のEPがある)。全体的にクラシックソウル、ブルース、ジャズ、ヒップホップなどと卓越したセンスと感性で構成したハイクオリティなチルでメロウなアルバム。同年にはサマソニ出演が発表された際には、トレンドワードにもなる。アルバムにはデ・ラ・ソウル、ロイル・カーナー、ゴールドリンクなどの新旧ラッパー、ジャズ/ソウル女性シンガー、ポピー・アジューダが参加。
 
 

アーティスト情報

サウスロンドン、1995年生まれ。姉の影響で4歳の時にバイオリンを習い始め、後にギターを習う。若干15 歳からネットを通して作品を発表し始める。クラシックソウル、ファンクをベースに、ネオソウル、ヒップホップ、エレクトリック・ミュージックを洗練されたセンスでマッシュアップし、ジェイムズ・ブレイク、ジェイミー・XX に次ぐ才能とまで評され、一躍SNS世代の注目の的となり、ロンドンのトップクリエーターの仲間入りを果たす。FKJ、The Internetなどと並んで2000年代のネオソウルの代表格。
 
また、ビートメイクやミックスといったプロデューサー的な側面だけでなく、ブルースフィーリングあるギタープレイやハスキーで温かみのあるヴォーカルといったプレイヤー的な面でも圧倒的な才能をもつ。特にギタープレイにおいては、ギターマガジンなどでも何度もフューチャーされており、世界中にフレージングや音色を含めて多くのフォロワーを生んだ。ビートメイクに関してはj.dilla、ギタープレイに関してはジョン・メイヤーの影響を公言している。
 
 

レヴュー

2018年発売の実質デビューアルバム。楽曲はとてもバラエティ豊かでクラシックソウル、ジャズ、ブルース、ヒップホップ、エレクトロを飲み込み、とても新鮮な感性でマッシュアップしてカラフルでメロウなアルバムになっています。
 
アルバム全体からかつ彼が影響を受けたであろうJ.DILLA、ジャミロクワイ、ジョン・メイヤーなどへのリスペクト、自身の未来に対しての希望のようなものが漲り、かつ彼のインテリジェンスさも通奏低音のようにアルバム全体に漂っています。スティヴィーワンダーのカバー「Isnt She lovely』でのメロウギターも素晴らしいです。
 
個人的な意見ですが、オリジナリティが突出しているアルバムではないと思いますが、とにかくセンスの塊というか瑞々しい感性に満ち溢れ、伸び代がまだまだあるぞといったギタープレイやボーカルが、このアルバムの最大の魅力だと思っています。僕自身、このアルバムはこれまでの音楽の聴き方を変えてしまったエポッックメイキング的なものになっています。
 
アルバム内容とは逸れますが、ほとんどのトラック、楽器演奏を自身で行っていて、DAWはLogoc proを使用しているとのこと。また、特にギタープレイに関しては、ギターマガジンでもたびたび次世代のギターヒーローとして取り上げられ、インスタグラム等でもギタープレイの解説やフォロワーを数多く生んでいます。「 Lost In Paris」のイントロフレーズや「Disco Yes」のリフなど、僕もカバーしました(笑)
 
 

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