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「中国行きのスロウ・ボート / 村上春樹」瑞々しい感性が迸る、村上春樹の初短編集にして名作。

中国行きのスロウ・ボート / 村上 春樹

瑞々しい感性が迸る、村上春樹の初短編集にして名作。

安西水丸が手掛けたイラストレーションと装丁が洒脱な村上春樹の初短編集。多くの村上作品には曲名からタイトルを引用されることが多いですが、この「中国行きのスロウ・ボート」はジャズスタンダードナンバーの「On A Slow Boat To China」の曲から。
 
エラ・フィッツジェラルド、ソニー・ロリンズ、フィル・ウッズ、そして村上春樹がフェイバリットにも挙げるスタン・ゲッツなど、数多くのジャズミュージシャンがこの曲をカヴァーしています。
 
7編の短編はそれぞれに雰囲気が異なり、どれも味わい深いのですが、個人的に何度も読み返したり思い出すのは、小川洋子も好きな村上作品として挙げている「午後の最後の芝生」です。読み終わった後に、心がしんとした気持ちになる素晴らしい短編です。
 


 
 

著者について / 村上春樹

村上 春樹(むらかみ はるき、1949年1月12日 - )は、日本の小説家、文学翻訳家。 京都府京都市伏見区に生まれ、兵庫県西宮市・芦屋市に育つ。早稲田大学在学中にジャズ喫茶を開く。1979年、『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞しデビュー。1987年発表の『ノルウェイの森』は2009年時点で上下巻1000万部を売るベストセラーとなり、これをきっかけに村上春樹ブームが起きる。その他の主な作品に『羊をめぐる冒険』、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、『ねじまき鳥クロニクル』、『海辺のカフカ』、『1Q84』などがある。 日本国外でも人気が高く、柴田元幸は村上を現代アメリカでも大きな影響力をもつ作家の一人と評している。2006年、フランツ・カフカ賞をアジア圏で初めて受賞し、以後日本の作家の中でノーベル文学賞の最有力候補と見なされている。 精力的に、フィッツジェラルドやチャンドラー作品などを翻訳。また、随筆・紀行文・ノンフィクション等も多く出版している。

引用:ウィキペディアより

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